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●バリふたたび 今回の旅の仲間は、インドネシアには詳しいK夫妻と英語が堪能なS嬢との四人組。二度目とはいえ言葉に弱い小生にとっては、なんとも心強いメンバーだ。 ふたたび訪れたバリ島は、変わらぬ懐かしい臭いと熱気で迎えてくれた。空港前のガイドや運転手たちの呼び掛けの声を聞き流し、お目当ての出迎えの車に乗り込む。すっかり日の落ちたデンパサールの街を抜け、今回の宿のあるサヌ−ルへ。走り去る街の灯や人々の様子に目を配りながら、再び訪れることのできた恋人に会うような、懐かしさと期待に胸の高鳴りを憶えていた。 |
| ●ラデイソン・バリ サヌ−ルのホテルはラデイソン・バリ。細長いあまり大きくはないプールを4〜5階建ての客室棟が取り囲む。ちょっと窮屈な感じの作りで、ヌサドウアのデラックスなホテルのような派手さはないが、そこかしこに見せるバリムードはさすがだ。 早速ルピアへの換金をする。ホテルの換金はレートが悪い。10000円が約745000ルピア。街中なら790000ルピアはいくところだが、ホテルのボーイへのチップの必要もあってここはガマンする。 部屋に向かう長い通路の天井には、おなじみのトッケイ(やもり)の姿も。バリに来たことをあらためて実感する。 ![]() ![]() バリ・ビーチ・ホテル前の海岸は白い砂だ。 |
ラデイソン・ホテル![]() 有名なトッケイ ●サヌ−ルのビーチ ホテルのビュッフェでバイキングスタイルの朝食をすませ、身軽な装いの4人は、早速サヌ−ルのビーチを散歩。 あまり広くない黒い砂の海岸はお世辞にも美しいとはいえないが、日曜日ともあってマンデイ(沐浴)の家族連れなど、地元の人達で祭りのような賑わいだ。中には洋服のまま水浴する女性や子供達も。思い思いに沐浴を楽しむ姿は、ここが信仰の島であることを実感させる。 海岸に沿ったせまい遊歩道には、所せましと小さな売店や屋台が並び、焼きとうもろこしやサテ、ナシゴレンの香ばしい臭いがたちこめる。夢中でほうばる楽げな子供達の笑顔の横で、パタパタと煙をあおぎながら、それを焼いて売る小さな子供の姿も。飾らないバリの日常を見る。 |
| ●バリの白タク 朝の軽い散策を楽しんだ我々は、身仕度を整えると今日の予定のデンパサールへ。強い日射しのホテルの外へ出たとたん早速、タクシー?の声が掛かる。ここからがバリの面 白いところ。その気の無いふりをしながら目的地と金額を言う。何回かのやりとりの結果 、メータータクシーならデンパサール往復だけで50000ルピアはかかるところを、まる1日チャーターで50000ルピアで交渉成立。約700円で1日乗り放題とはなんともうれしい。 バリの特に白タクのドライバーは現地語しか話せない人が多い。片言でもいい。言葉のやりとりができると交渉はスムーズだ。とくに数字は絶対覚えて行くべきだと改めて痛感。 |
![]() ●販売代行人? そこは、まさにバリの胃袋の中を見るようだ。あらゆる日用品がここだけで揃ってしまう。果 物、野菜、衣類から家具。お供えや祭事に使う小道具や細工もの。さらに細切れにされた肉や内蔵、魚などが雑然と並び、それらが入混じった臭いと熱気にしばらくは言葉も出ない。 気を取り直して、細い通路を行くと、何をお探しですか?と言いたげな女性が付いてくる。これはどう?おいしいよ。などとさかんにすすめる。いろんな店へいくたびにひょいと現れてその店の商品をすすめる。客が買い物をすると値段の交渉に入り、その店から売り値との差額がもらえるのだそうな。はっきり断わらないとどこまでも付いてきそうなたくましさだ。また、赤子を抱いた汚れた身なりの女性がコインをねだって来る。スリも多いと聞くので、小脇の荷物をしっかり押さえながら無視して先へ進む。さながら、にわとり小屋の中を行くアヒルのような情景か。ともあれリゾートには無いバリの素顔を見られるのがパサールの楽しさだ。 |
●バリの胃袋を覗く デンパサールは、その名も北の市場(パサール)という意味で、バリの物流の中心だ。数ある市場のなかでも有名なパサール・パドウンへ向かう。人と車がひしめきあう騒然とした市街地の、さらに混み合う一角がお目当ての市場だ。近くに車を待たせておいて早速中へ。 このパサール・パドウンは、デンパサールの市場の中でも大きなところで、地下1階、地上2階と聞いていたのだが、火災でもあったのかその建物は黒く焼け焦げて封鎖されていた。いまはテント張りでの営業のようだ。それでも、市場独特の熱気と喧騒が満ち溢れてすさまじい。うずたかく積まれた品々とイモの子を洗うような人込みの中に、ちょっと浮き気味の4人が分け入る。
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![]() バリ博物館の通路 |
●笑顔の秘密? 市場の近くのバリ博物館と公園に足をのばす。広い公園には大きな鳥の小屋があり、家族づれが楽しげに語りかけている。その肩にSAKURAと呼ばれる淡いピンクの花びらがハラハラと降りかかる。平和なひとときだ。バリの伝統芸能や工芸品が、寺院のような建物の中に整然と展示された博物館を見学して、車とバイクがせわしなくひしめく待ち合わせの場所へもどる。 ほっとしたような運転手の笑顔を見つけて車に乗り込むと、次の目的地スミニャックへ。後で気づいたことだが、あの運転手の笑顔の意味は、このまま乗り逃げされたら、という不安から来るものだったのかも知れない。逃げようと思えば出来る訳だし、もし我々が前金で払っていたら、彼はどこかへ消えていたかも知れないのだ。まさかと思うが、それが現実でありまた楽しいところなのだ。 |
| ●スミニャック バリの西海岸、クタの北に位置するスミニャックとレギャンの街は、ブティックや家具の工房、雑貨店などのオシャレな生活用品の店が並ぶ落ち着いた所だ。お目当ての店はクローズで見れなかったが、いくつかの店をのぞいてまずは一服。オープンカフェのコーラがやけにのどに滲みた。 ホテルに戻る道すがら、明日の予定をひつこく聞いてくる運転手に明日はウブドへ行くことを告げると、今日と同じ金額でOKという。ラッキーと思いつつ、渋々のような素振りでOKを出す。ホテルに着き約束の50000ルピアに感謝の気持ちとして50000ルピアを追加。よほど嬉しかったのか満面 の笑みがこぼれた。700円程でこんなに喜ばれて良いのかと思いつつ、日本人のいやな姿を見たような気がして少し恥ずかしかった。 |
![]() ![]() ナチャ・ナチュラルズのオシャレな小物 |
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