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<出会い> 11月中旬、KEIKOがいなくなって2週間ほどたっていた。 その日はやけに風の強い夜だった。時刻は深夜を回っていた。 私は教えられた病院に急いで駆け付けた。KEIKOの叔父や叔母、従兄弟達が廊下に集まっていた。皆がひそひそと小声で状況を聞きあっていたが、私の姿を見ると避けるように目をそらした。
仕事から戻ると、私は家に閉じこもってじっと連絡を待った。このまま、また彼女がどこかへ行ってしまいそうで不安だった。 KEIKOは、驚いている私の脇を無言のままスルリと抜けて部屋の中に入って来た。
「・・・・・・」 |
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しばらくして、部屋にふたたび静寂がもどった。
私たちは仰向けに並んで黙ったまま暗い天井をみつめていた。心地よい疲れが二人の身体を包んでいた。炬燵の中の裸身が少し汗ばんでいるようだった。
「寝た?・・・」
「聞いてくれる?・・・」 KEIKOは、まるで自分の心を確かめるように、言葉を選んでポツリポツリと話を続けた。 彼の用意したアパートでひとり彼の来るのを待っていた日々のこと。淋しさと情け無さに死んでもいいと睡眠薬を飲んだこと。そして、気がついて自分で救急車を呼んだこと・・・。
「もういいよ・・・」 しばらくの沈黙の後、私が口を開いた。
二人の中でまた熱いものが沸き上っていた。すべてを忘れるかのように、私たちはふたたび激しく求めあった。 |