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<マイホーム> 翌週のことだった。KEIKOがとつぜん言った。 「あ、もしもし。Sさんをお願いします。」 KEIKOは、頭金はまだ無いがあの家がどうしても欲しいことなどを、思い入れたっぷりに話し始めた。さらに身勝手な話とことわりつつ、これからそちらの会社に毎月積立てていくから、頭金が出来るまであの家を売らないで欲しいなどとまで、少しオーバーな切々とした調子で懇願した。 黙って彼女の話を聞いていたS氏は、そう言うと電話から離れた。 |
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話は急転直下の進展を見せた。
翌日、あのモデルハウスでs氏が待っていた。
「登記の費用がこれこれ必要です。これは準備できますか?」 二週間ほどすると、S氏が私たちをあのモデルハウスへ呼んだ。 「いやあ、こんなケースは私も初めてですよ。でも、良かったですね、奥さん。あとは毎月のお支払いをよろしくお願いします。」 |